紛争の内容
ご相談の内容としては、仕事上のストレスによりうつ病に罹患してしまい、休職や復職を繰り返していたものの、そのような生活の中で生活費を補填するために借金が増えていってしまい、返済できなくなってしまったというものでした。
病気の状況や仕事の状況などにより減収してしまい、債務額全てを返済することは困難であると思われましたので、自己破産をすることが適当だと判断し、早速、自己破産の申立て事件としてご依頼をいただきました。
交渉・調停・訴訟等の経過
もともと、借金の原因がギャンブルや浪費にあったわけではなく、ご本人は真面目に破産申し立てに向けた必要書類などの準備に取り組んでいただいたため、破産の申立てまではスムーズに進むことが出来ました。
本事例の結末
破産に至った経緯として、これまでのうつ病の罹患状況や、仕事を休職や復職を繰り返さなければならなかった状況などを詳細に説明していただいたため、裁判所からも借金の免責を認めてもらうことができました。
最終的には、自己破産の申し立ての手続きを開始した後、すぐに免責許可決定が出るという同時廃止の手続きにより、借金の免責を認めてもらうことができました。
本事例に学ぶこと
精神上の病気などで仕事ができず、生活費の補填のために借金が増えてしまうということがあると思います。
そのような場合には、借金の返済について無理に悩むのではなく、一度、債務整理の可否について、弁護士に相談されてみることをお勧めいたします。
弁護士 渡邉 千晃