紛争の内容
依頼者Aさんは、12年前に「浪費」で一度自己破産を経験していました。
今回、12年の間にまたもや借金を作ってしまいました。原因としては、クレジットカードを使用して生活をしていたところ、不景気で会社の給料が減り、クレジットカードの支払をリボ払いにしてしまったことで利息がたまったことが原因でした。やや浪費傾向があったものの、減収というやむを得ない事情もありました。
交渉・調停・訴訟などの経過
当事務所にご依頼いただいて、自己破産の方針をたてました。本人には、12年間の経緯をすべて細かく思い出していただき、詳細に書面を作りました。
また、1円単位で家計簿をつけていただき、生活を見させていただきました。書類に問題がないことを確認し、自己破産の申立をしました。
2回目の破産なのでこのままでは破産管財人がつく予定でしたが(管財人がつくと裁判所予納金20万円が余計にかかる)、弁護士が、同時廃止になるように意見書を書く等工夫しました。
本事例の結末
結果として、弁護士の意見書が認められて破産管財人はつかず、「同時廃止事件」となりました。
その結果、免責決定まで問題なく進み、500万円以上もあった借金は0円となりました。
本事例に学ぶこと
2度目の破産でも自己破産で借金が0円になる可能性があるので、あきらめにずにご相談ください。
弁護士 申景秀