紛争の内容
生活費を賄うために多くの借入れをしてしまった。返還をすることができない。
交渉・調停・訴訟などの経過
個人の方からの借入れも多かったため、個人の方からどれだけ借入れをしたのかを把握しました。外国に住んでいる家族のための生活費などの仕送りもされていましたが、止めてもらい、管財人がつく可能性があることを前提に債務整理（個人破産）の手続きを進めました。
本事例の結末
個人の方から大きな借入れをしていたことや、口座を他人に貸してしまったことが過去にあったことなどから、管財人の関与が必要な事件となりました。もっとも、管財人の関与がありましたが、管財人に正直にそのときの経緯をお話し、やりとり等を把握してもらえた結果、免責許可決定が出て、無事に破産をすることができました。
本事例に学ぶこと
お金に困っている方に親切心で口座を貸してしまう方がいると思われますが、これは行ってはいけないことです。だからと言って、破産の手続きにおいてそれらを隠すことはできず、また隠していた場合には破産手続きも取れなくなる可能性もあります。
破産をするにあたっては、今まであまり好ましくないと思われるお金のやりとりについても正直に話し、立て直しをすることが必要であると学んだ事案でした。また、今回の件はご本人が家計の立て直しに努力したことも大きかったと思われます。
