紛争の内容
依頼者である女性Aさんは、雑貨を売る店舗を営んでいましたが、体調不良や盗難等の不運が重なり、経営資金を用立てられなくなってしまいました。知人に店舗の債務も含め、店舗の譲受をしてもらえたはいいものの、再就職なども上手くいかず、生活費を借り入れる生活になってしまいました。
交渉・調停・訴訟などの経過
Aさんは、任意整理も考えましたが、既に借金が到底返せない額にまで膨れ上がり、収入が上がる見込みもなかったため、法テラスを利用して、自己破産の申し立てをすることにしました。
本事例の結末
特にAさんの自己破産に反対する債権者もいなかったため、裁判所での手続は非常にスムーズに進みました。しかし、裁判所からは、店舗をやっていた際の記録等を提出するよう求められ、何とか資料を集める必要がありました。
本事例に学ぶこと
本件では、Aさんの借金の経緯がやむを得ないものであることなどを丁寧に説明し、無事免責許可を得ることが出来ました。Aさんの方では用意できない書類等もありましたが、その際にはなぜ書類がないのか等も説明し、裁判所を説得することが大事でした。