紛争の内容
依頼者は、真面目に働いていましたが、SNSで見た「副業でお小遣い稼ぎ」の募集に応募し、結果的に詐欺にあってしまいました。その後もお金を取り戻そうとして、借金重ね、同じような「副業」に手を出しましたが、それらも全て詐欺でした。気づいた時には、詐欺師の言うままに、借金したお金を振りこんでしまったりし、約400万円の債務を負っていました。
詐欺だと気づくのが遅くなってしまい、とうとう返済も追いつかないとのことで相談にこられました。
交渉・調停・訴訟などの経過
当事務所にご依頼いただいて、自己破産の方針をたてました。本人には、詐欺の経緯をすべて細かく思い出していただき、詳細に書面を作りました。
また、1円単位で家計簿をつけていただき、生活を見させていただきました。書類に問題がないことを確認し、自己破産の申立をしました。
複雑な経緯があったので、このままでは破産管財人がつく予定でしたが(管財人がつくと裁判所予納金20万円が余計にかかる)、同時廃止になるように意見書を書く等工夫しました。
本事例の結末
結果として、破産管財人はつかず、「同時廃止事件」となりました。
その結果、免責決定まで問題なく進み、400万円もあった借金は0円となりました。
本事例に学ぶこと
詐欺による借金も自己破産で0になる可能性があるので、あきらめにずにご相談ください。
弁護士 申景秀